Web 2.0とは?

Web 2.0とは、従来のWWWにおけるサービスやユーザ体験を超えるものであるとして現在台頭しつつある、新しいウェブのあり方に関する総称である。

Web 2.0という言葉は、あくまでもコンテンツの提供の仕方や、技術の提供の仕方、あるいは要素技術の組み合わせの仕方、サービスの使い方などを漠然と指しているため、明確な定義づけがなされている訳ではない。また、IEEEやISOなどのように、特定の規格や標準のことを指している訳でもない。しかし、Web 2.0という概念で特徴付けられるものは、いくつかの共通要素を共有しており、これらの要素を持っているかどうかによってWeb 2.0が特徴付けられているといえる。

Web 2.0の大家として知られるTim O'reilly氏の論文「What is Web 2.0」によれば、Web 2.0を特徴付けているのは、次のような事柄だ。

(1)ユーザーの手による情報の自由な整理
従来のWebでは、Yahoo!ディレクトリなどのように情報をディレクトリ型に整理して配置して来た。これに対してWeb 2.0では、ユーザーの手によってこれらの枠組みに捉われることなく、自由に情報を配置する。代表的なサービスとしては、画像を共有するサービスであるFlickrや、ソーシャルブックマークのはてなブックマークなどが上げられる。

(2)リッチなユーザー体験
従来のWebでは、HTMLやCGIなどを利用してサービスが提供されることが多かった。これに対してWeb 2.0では、Ajax、DHTML、Greasmonkeyなどといった技術やテクニックを応用してサービスを構築し、豊かなユーザ体験を提供する。代表的なサービスとしては、GoogleMapやGoogle Suggest、Gmailなどが上げられる。

(3)貢献者としてのユーザー
従来のWebでは、情報を提供する側がユーザーに一方的に情報を提供していた。これに対してWeb 2.0では、ユーザーによるレビューやユーザによる評価がコンテンツの構築に貢献し、結果的にそれがサービスとして蓄積されて行く。代表的なサービスとしては、AmazonのレビューやGoogleのPageRankなどが上げられる。

(4)ロングテイル
従来の市場では、「2:8の法則」などと言われるように「2割の商品が売上の8割を稼ぐ」などといった法則が成り立っていた。これに対してWeb 2.0では、この8割の側に当たるニッチな商品や顧客基盤によってサービスやビジネスが成立する。代表的なものとしては、従来大手企業しか顧客になることが無かった広告業界において、個人のレベルまでを取り込むことに成功したGoogle Adsenseなどを上げることができる。

(5)ユーザ参加
従来のWebでは、情報提供側と提供される側との間に明確な境界線が引かれていた。これに対してWeb 2.0では、開発やコンテンツの制作などにユーザが積極的に関わることによってサービスそのものを成立させる。代表的なサービスとしては、ブログ、mixiなどのソーシャルネットワーキングなどが上げられる。

(6)根本的な信頼
従来のWebでは、コンテンツは著作権によって、テクノロジーは特許によってという風に知財が管理される志向を持っていた。これに対してWeb 2.0では、情報を享受する側に対して根本的な信頼を寄せることにより、人間の知そのものを共有すると共に、それを相互に発展させて行こうとする志向を持つ。代表的なものとしては、Wikipediaやオープンソースなどが上げられる。

(7)分散性
従来のWebでは、これに対してWeb 2.0では、ネットワークを通じてファイルを相互に交換したり共有することでサービスを成立させたり、あるいはサービスやプログラムそのものを交換したり利用したりすることにより、サービスを成立させる。代表的なものとしては、WinnyやWinMXなどのファイル共有ソフト、あるいはWebサービスなどが上げられる。
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